FLOREPOLIEについて
コンセプト
暮らしの中で花を飾るように、心を豊かにしてくれるような漆器を作りたいという想いからFLOREPOLIE(フロールポリー)が生まれました。FLOREPOLIEの形状は、日本で古くから受け継がれてきた乾漆技法で制作しています。
乾漆は、丁寧に長い時間をかけて制作する漆工技法なので、量産には向いていません。しかし、この技法でしか出来ない自由な造形美があります。どうにかこの漆器を量産出来ないものかと、4年間、試行錯誤を繰り返してきました。
そして、越前で200年余りの歴史のある漆器工房と連携し、日本が誇る世界最高峰の金型製造技術により、精密に再現した木乾の漆器FLOREPOLIEが誕生しました。日本で受け継がれてきた工芸と美意識を、産地の職人達と共に今に伝えたいという想いから、このプロダクトが実現しました。
デザイン
視点により変化する美しい曲線と手にピタっと馴染む流麗なフォルムは、乾漆技法でしか出来ない形状です。四季折々、本漆の持つ彩りのある色彩は、見る角度によって異なる豊かな表情を見せてくれます。越前の職人が、1点1点丁寧に漆を手塗りし、潤いのあるやさしい質感に仕上げています。
FLOREPOLIEとは
漆器の漆を塗る土台となるうつわを器体(素地)と言います。FLOREPOLIEは、乾漆技法で制作した器体をもとに金型を作り、木乾と呼ばれる天然木の粉と樹脂を混ぜたものを成形して出来上がります。この器体を研ぎ、漆を手塗りして完成します。
漆器の器体には、大きく分けて次のような3つがあります。
- 木 — 天然の木を使用したもの。
- 木乾 — 天然木の粉と樹脂を混ぜて成形したもの。
木では、実現できない形状が可能。木の質感に近く、耐久性、メンテナンスの容易性に優れています。 - 合成樹脂 — プラスチック製のもの。
FLOREPOLIEは、2の木乾で出来ています。
乾漆とは
奈良時代に始まった漆工芸で、自由な美しい造形を作ることができる伝統工芸技法です。東大寺や興福寺をはじめとした国宝の仏像の制作技法としても有名です。仏様のお姿がいつまでも変わらぬ様にとの願いからこの技法で制作され、ゆえに1000年以上変形しないと言われています。
土または石膏等で原型を作り、その上に切り粉錆(砥粉、地の粉、生漆を混ぜ合わせたもの)と麻布を幾重にもミルフィーユのように塗り重ね、一層ごとに乾燥させて研ぎ出す工程を繰り返し、厚みの整ったところで型から外し、研ぎ出し、漆を上塗りして完成します。
制作に大変時間がかかり、高価なものなので、主として作家を中心とした工芸品が多く、一般的には、あまり知られていません。
作家紹介
漆芸家:齋翠 / 齋藤 将宏
saisui / masahiro saito
メンズを中心としたファッションデザインを手掛ける一方、その対極にある伝統美や普遍的な美しさを探求する中で、乾漆器を作り始める。その後、国内外で作品を発表する。主な発表歴:2010年 パリにて「和美」展、第19回「テーブルウェア大賞」入選、他。
現代のライフスタイルに合ったデザイン漆器を制作する中で、産地の職人との連携による木乾漆器プロダクトの開発に着手し、同ビジネスプランが、平成28年、経済産業省、中小企業庁のビジネスプランコンテストでセミファイナリストにノミネートされる。